時期的に風化しつつありますが、先月は「日本大学アメフト部」での反則タックルのニュースが話題になりましたね。ニュースが出た当初、また6月の面接の解禁後も、同大学の就活生から「アメフト部の件が面接で聞かれた…」、「アメフト部の件で自分の就活は不利になるかもしれない…」など、不安の声が相次ぎました。

たしかに自分の大学でメディアを騒がせるような事件が発生すれば、企業からも大学名で注目される可能性がありますから、不安になりますよね。

しかし、自分の大学で起こった不祥事について、就活に不利になるのでしょうか?今回の記事では日大の件を踏まえて、考察していきたいと思います。

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大学での不祥事で、無関係の生徒は不利になるのか!?

早速本題ですが、大学の不祥事で就活に悪影響が及ぼされる可能性があるのでしょうか?

調べてみたところ、全体的な意見として「悪影響はない」という意見が多い傾向にあるようです。その理由として、“キャリコネニュース”の「日大悪質タックル、就活への影響はある? 人事コンサル「スーフリ事件のときも早稲田の学生敬遠されなかった」」(https://news.careerconnection.jp/?p=54457)という記事では、同じくメディアを沸かせた、早稲田大学の“スーフリ”事件を例に挙げています。

スーフリ事件は少し古い事件で、現役の学生世代にはなじみが薄いので簡単に説明しますが、この事件は、早稲田大学の公認サークルだった“スーパーフリー”というイベント系サークルが引き起こした、女子大学生に対する集団強姦事件です。

この事件が発覚した年の就活では、企業がイベントサークルに所属していたとしていた早稲田大学の生徒に対して「スーパーフリーに所属していたかどうか」を訪ねる企業が多かったようですが、結局早稲田大学の就職が他大学と比べて著しく不利になったということはありませんでした。つまり影響が出たのは「スーパーフリーの関係者だけ」だったのです。もちろん、スーパーフリーのメンバーに関しては間違いなく就活に悪影響が出たと思いますが、それと無関係だった生徒の就活に特に深刻な悪影響が出ることはありませんでした。

特に今回の日大の事件では、スーパーフリーのようにサークル全体で働いた犯行ではなく、主な非難の対象は教職員であるため、学生に対する風当たりはそれほど強くなることはないのではないかと考えられます。

一方、今回取り上げた記事の識者は、「体育会系に関しては、上が間違っていても自分で考えられないという偏見を持たれる可能性がある」と指摘していますが、私個人としてはあまりそのような状況になることはないのではないかと思われます。

選手側のインタビューで日大アメフト部の組織構造が明確化され、監督やコーチなどの指導する側と学生の間に「逆らえない雰囲気があるレベルの」厳しい上下関係があることが判明しています。出場を餌に反則行為を強制するのはパワハラ以外の何物でもありません。この問題で非難されるのは指導陣の方々であって、学生側に対し「上が間違っていても自分で考えられない」という、上司のパワハラの言い訳のような偏見を持つという考えを普通の企業がするとは考えにくいと感じます。

いずれにしても悪影響になることはあまりないと考えられます。

大学での不祥事が学生に有利に働くことも!?

しかし一方、今回の事件はメディアを沸かせた事件であるため、時事問題として関心を持っている企業もいると思われます。この動きに関して私は学生にとって不利というよりはむしろ有利に働くのではないかと思われます。

企業側がこうした大学の不祥事に関する質問を学生に投げかけるとしたら、一つの時事ネタとして学生が自分の大学で起こった事件をどのように考えているのか、という点にあると思われます。特に、不祥事を起こした大学の生徒に聞く理由としては、自分の大学のことに関心を向けているか、もっと言えば「自分たちの企業に入社した後にこの人は自分の企業に常に関心を向けられるか」を測っているのではないかと思われます。

逆に今回の事件で「日大にはダメな生徒しかいないから採用しない」というような偏見を抱えた企業が仮にあったとして、それに落とされたとしたら、それはもはや相性の問題です。気にするほどの問題ではありません。他に面接などで不備が思い当たらないなら自信を持つべきです。

一方、大学の学生が起こした事件でメディアが沸くような事例は、スーフリ事件や今回の日大の事件のように非常にわかりやすい事例なので、質問対策として自分の考えを持つのに、それほど多くの時間を割かずに済みます。

しかも話題がホットであれば企業から聞かれる可能性も高いので、学生側にとって少ない手間で有利に進められる可能性があるのではないでしょうか。

おわりに

おそらく学生が思っているほど、今回の事件に対して企業は日本大学に対して深刻なイメージダウンをすることはないと思われます。特に選手の謝罪会見については最近の著名人の謝罪会見と比較しても評価する声が多いので、イメージダウンする可能性よりもイメージアップする可能性の方があるようにも感じました。

とはいえ、企業が関心を持つ可能性があるトピックではあると思われるので、自分の組織の周辺の情報はしっかり調べておく癖をつけておいた方がいいのかもしれません。

もちろん、自分が不祥事を起こしてしまえば企業からの印象は悪くなるので、大学生活においては大きな問題を起こさないように注意しなければなりませんね。

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